少年野球。
チームには、幼稚園の時に入る子から、高学年になってから入る子、様々のケースがあります。
成長曲線もそれぞれで、長くやっても中々うまくならない子、すぐに上手くなる子、色々います。
スタッフは、野球を上手くなって欲しいと思って指導しますが、それ以上に、野球の面白さを
教えてあげたいと思って指導しています。
今までより速い球を投げれる様になった。
ヒット、ホームランを打てる様になった。
他の子との比較でなく、以前の自分と比べて、進歩してると感じた時、子供は嬉しいと思ってるはずです。
また、仲間と協力して試合に勝った。
これも嬉しいと思います。
自分が成長する喜び。
仲間と協力して試合に勝つ喜び。
野球というゲーム自体の面白さ。
そういった事を教えたいと思っています。
そして、少年野球だけでなく、中学野球、高校野球と上のステージに上がって欲しいと思ってます。
野球というスポーツは、試合のスタメンで出れるのは9人。
勿論、代打、代走、リリーフ、その他でも試合に出れるので、実際に9人では成り立ちませんが、
それでも、スタメンで出れる選手、出れない選手は発生します。
スタメンで出る子は、学年順だったり、上手い順だったり、やる気のある子を優先したり、或いは
それらをミックスしたり、監督、ベンチスタッフで決定します。
自分は、ベンチスタッフの立場、ひとりの親としての立場、両方経験してます。
ひとつ言えるのは、監督、ベンチスタッフの判断は、合ってる合ってない別にして、親が口を出すものでなく、一任しなければいけないという事です。
ここを親が間違えると、チーム内にトラブル、不満がたまり、チームが悪い流れになります。
一番最悪なのは、監督はわかってないと、親が勝手にトラブルを起こして、子供をチームから辞め
させてしまう事です。
主力で、チームの方針と合わず辞めてしまった子は、他のチームに行って天狗になってしまうかもしれません。
レギュラーになれず、辞めた子は、努力でレギュラーを取るという事を出来なくなるかもしれません。
このパターンの辞め方はダメです。
子供にとっていい事ないですよ。
チーム、監督も千差万別、色々ですが、合う合わないで辞めてたらきりがないです。
高校にいって、監督が合わないからって辞めます?
変えられるものは、変える努力をすれば良いですが、変えられないものは受け入れる、それも必要です。
野球の辞め方としては、少年野球、中学野球、高校野球が終わった区切りで辞める。
これが一番良い形ですよね。
これが大部分な気がしますが、実際には途中で辞めることも良くあります。
他のスポーツ、他の趣味に興味を持って辞めるのは、野球人としては寂しいですが、仕方ない事です。
辛いパターンであるのが、特に、中学校、高校で人数の多いチームに行った時にあります。
レギュラーを期待される選手はそのまま頑張れば良いですが、いわゆるAチーム、Bチームに別れた
時のBチームの選手。
これは辛いです。
バッティング練習でもBチームは打たせてもらえない時があるし、練習試合でもAとBでは差がついて、不平等感を感じる事になります。
これに耐えられず、心が折れて野球を辞めてしまうというパターンも多々あり、これは切ないです。
親も辛いし、本人はそれ以上に辛いですが、どうしようもない。
そんな状況に陥った時、親に何が出来るのか。
子供の背中を押してやる事。
励ましの言葉をかけてあげる事。
個人練習のサポートをしてあげる事。
それだけです。
後は本人次第。
そこから、何くそと努力してレギュラーを掴み取る。
レギュラーを取れたら最高だし、取れなくても、そこまでの努力は、その子の長い人生において
最高の宝物になる。
苦しい時、そこから逃げるのでなく、逆境を乗り越える、そんな選択が出来る子。
ヤンガースの子供達にはそんな子になって欲しいです。