昨日は2試合目に凄いミラクルが待っていました。

 

まさか、大敗を続けている「みさと団地ライオンズ」に逆転勝ちが出来るとは。

 

正直、選手の底力に鳥肌が立った試合でした。

 

たかが夏季大会の1試合。

 

決して優勝が決まる試合でもなんでも無い試合。

 

それでもヤンガースにとっては、今年のチームにとっては、忘れることのない大事な1試合になったと思います。

 

この試合、勝つまでには色々な布石がありました。

 

そんな1日を振り返ります。

 

 

初戦、友和タイガース戦。

 

必勝を期して、エースを先発に送る。

 

ダブルなのはわかってましたが、エースを温存せず、この試合を取りたい。

 

そんな気持ちでした。

 

試合前のヘッドコーチのひと言が印象的でした。

 

「1人1個ずつ、スーパープレーをやろう。そうすれば勝てる」

 

それが最初のプレーで出ます。

 

相手チーム、先頭バッターがセンター前に落ちそうな当たりを打ち、長打警戒のセンターが追いつけ

ない、ヒットかと思ったその時、背走したセカンドが精一杯に伸ばしたグラブにボールが吸い込まれます。

 

練習でも見た事のない凄いプレー。

 

びっくりしました。

 

これはいける。

 

そんな立ち上がりでしたが、2回にエラーと四球が重なりまさかの大量失点。

 

一方的な試合になってしまいます。

 

選手はしょんぼり、声が出ません。

 

元気のない選手、ベンチの選手にお母さん方の熱いゲキがグランドに響きます。

 

「声出せー」

 

「下向くなー」

 

「ナイスボール」

 

「ナイスプレー」

 

が、声援むなしく、2対14の大差で負けてしまいます。

 

 

続けて、「みさと団地ライオンズ」との試合。

 

この試合も序盤から劣勢に立たされます。

 

4回を終わって、2対7。

 

厳しい試合展開に子供達の士気もなかなか上がらない。

 

それでも、この日のお母さん達のパワーは全く衰えない。

 

「まだ終わってない」

 

「最後まで諦めるなー」

 

この声が少しづつ効いてきます。

 

試合に出てないベンチ選手も声をあげ始めます。

 

試合に出てる選手も力を与えられ、気持ちを奮い立たせる。

 

それが5回表の攻撃に現れます。

 

先頭バッターがヒットで出ると打線が繋がります。

 

1アウトを取られるも、その後、打線が繋がり、ベンチの雰囲気は最高潮。

 

相手チームも勢いに飲まれたのか、ミスも重なり、この回、大量7点をあげ大逆転します。

 

2点を勝ち越しての、その裏の守り。

 

相手チームもさすがです。

 

先頭バッターがセーフティーバントを決めて反撃開始。

 

苦しい守りが続きます。

 

お母さん達は、応援する人、なんとか守りきって欲しいと祈る人、様々です。

 

それでも、その気持ちが最後の力を与えてくれます。

 

1点を取られ、二死3塁。

 

一打同点の大ピンチです。

 

相手バッターも必死。

 

ボールに食らいつきます。

 

そして、打った打球は、一、二塁間を破ってライト前へ。

 

同点か。

 

ここで、この日、最後の「スーパープレー」が出ます。

 

あまりライトを守ってない選手が、強い当たりを落ち着いてさばき、すぐに一塁に送球。

 

ファーストも、こんなに伸びたっけ?

 

と思うほど、精一杯に身体を伸ばしボールを受け取る。

 

最も大事な場面で、ライト、ファーストのスーパープレーが重なる。

 

打ったバッターも一塁に気迫のヘッドスライディング。

 

 

結果は....

 

 

『アウトォー」

 

 

歓喜の瞬間でした。

 

 

この日、最初と最後に「スーパープレー」が出て勝つことが出来ました。

 

喜ぶ選手の顔。

 

その中に涙ぐんでる選手もチラホラ。

 

本当に勝てて良かった。

 

諦めない。

 

自分の成績は関係ない。

 

チームの勝利に喜べる選手。

 

成長しています。

 

 

試合を振り返ると、選手はもちろん頑張りました。

 

でも、本当のスーパープレーは、選手の背中を押し続けた「お母さん達の声」だったのかもしれません。

 

ベンチスタッフとしても、いい勉強をさせてもらえた試合になりました。

 

 

いい試合、悪い試合、嬉しい試合、悔しい試合、色々あると思いますが、これからも熱い応援お願いします。

 

本当に「応援の力、祈る力」を感じた1日でした。